原発デマと福島差別
福島の311原発事故にかこつけて日本の体制を批判したい人たちが広めた数々のデマと、福島県並びにそこに住まう全ての住民に対する差別意識が何故生まれ、拡散し、そして今も尚そのデマがまかり通っているのか、それらを上手くまとめた良記事。
これを読んでも尚、この記事に書かれたデマや差別的言動を止められない人たちは、振り上げた拳を下ろせなくなっただけか、あるいはデマを用いて他者を煽動する下劣な商売をしているって事でしょうね。
この記事はいわゆる311原発事故からの流れを上手にまとめていますが、最新のトレンドまでは含まれてないので、一部誘導したいなと思います。
オレは、311原発事故にかこつけてデマを飛ばしたり、福島差別を肯定する発言をする連中をまとめて「放射脳」と呼んでいます。これはいわゆる理性的・理知的な反原発派(特に代替エネルギー開発の推進を行いつつ、段階的に原発を廃止しようと考えてる人たちで、即時廃炉を求める急進的なそれは含みません)と区別するための言葉であり、ある種の揶揄も当然含めています。
311原発事故当時から、オレは自主避難については否定的でした。
ただ、個々の主観を前提とした心情的不安が数値で拭えないのは事実なので、どうしても沖縄や北海道、日本外に移住したいと自発的に考える人たちまで批判した事はありません。あくまでも、根拠のないデマや誹謗中傷を用い、そうした心情的不安を掲げている人たちを煽りながら、自らは日本に留まってデマを拡散し続ける自称ジャーナリストやその太鼓持ち連中は批判していました。
311当時、Twitterには「@japanwings(通称「日本翼」)」というユーザーがいました。彼の素性や当時の言動の詳細については、ネット上で検索すればあちこちにまとめサイトなりその残滓があると思いますので、個々で調べてください。
彼は数々のデマツイートで「放射脳」の注目を浴び、さながら教祖のような存在となっていました。彼のデマツイートに踊らされて自主避難したツイッターユーザーもいますが、そうして煽っていた彼は当時も今も日本に在住しています。これらの矛盾はかなり早い段階から指摘されていましたが、「放射脳」が耳を傾ける事は殆どありませんでした。当時、311原発事故によって生じた心情的不安はそれほど大きかったとも云えるでしょう。
また、この日本翼のシンパ「@tetsuo6039(通称「牛乳師匠」)」というユーザーは典型的なデマゴギーに加え、批判者への牽制としてヤクザを自称したり、自分に逆らうユーザーのPCをクラッキングする、若い衆を差し向けるなどと脅迫するという大変な愚物でした。
この牛乳師匠は、自身のフォロワーに自分の居住地である九州への移住を煽りつつ、いざその誘いに乗って具体的な移住計画まで話が進んだところで、「住むところは自分で探せ」「俺がやっても良いけど面倒」「費用は俺のフォロワーに1万円くれってカンパ募れば?」などと突き放すという愚劣な振る舞いもしていました。
これらの顛末に関しては以下のまとめと、その元まとめに詳しいので、知らない方は一読を。
脱牛乳師匠(@tetsuo6039)みたいな人に騙されないために - Togetterまとめ
#ワーワー教 の@tetsuo6039による移住の奨め - Togetterまとめ
【決定版】これが @japanwings にすら見捨てられる @tetsuo6039 の全てだ! - Togetterまとめ
最終的にこの「牛乳師匠」は、彼が信奉していた「日本翼」に「たち悪い」と見限られた結果その求心力を失い、Twitterアカウントでの活動は2016年7月辺りで停止しています。
それでも、事実として彼の「放射脳」としての活動は実に5年以上に及んだワケですから、如何にデマの防止と拡散が難しいかを意味しています。
さて「放射脳」界隈の最新トレンドの話ですが、自分たちが散々移住を煽っておきながら、いざこうして311事故から約6年も経過して特に大きな健康被害も生じていない現在、彼らはそうした当時の自分たちの煽りをなかった事にしようとして必死な様子が伺えます。
「フクシマから逃げないと死ぬぞ」と散々脅したにも関わらず、今現在においても(間接・直接問わず)被曝で亡くなった方は存在していませんし、何より移住を煽った連中の大半が本州に留まっているのも、彼らのそれがデマであった事実を示しています。
それでもデマが止まらない根底にあるのは、「私は悪くない」という究極的な外罰的思想そのものでしょう。彼らは「私は自主避難を勧めただけで強制はしてない」→「だから私は悪くない」と考えてるのですね。だから、先にも挙げた「牛乳師匠」のような無責任な言動が可能になるのです。
当時から、彼ら「放射脳」は「可能性が0.1%でもあれば危ない」と論じていますが、結果としてその可能性はほぼ無視できる状態でした。ゼロベクレル運動(ベクレルフリー運動)もその典型でしょう。
福島県は今でも再生を続けています。約6年経過した今では、福島県産の農作物が日本全国に出回っています。デマによる風評被害を払拭するために施された厳しい科学的検査を乗り越えたそれは、ともすれば他府県産の農作物より安全なくらいです。
それでもデマを流し続ける人は未だに存在します。彼らは、自らの信じたデマ(彼らの中では真実)が世の中をひっくり返す一発逆転の可能性を信じているからです。そしてそのデマが世の中で機能しないと知るや否や、デマを撒き散らした自身の責任を放棄し、「信じたバカが悪い」とばかりに、デマを信じて被害を受けたかつての仲間を切り離すのです。
そうした振る舞いもあって、ネット上での放射脳の讒言は、311当時からすれば嘘のように少なくなりました。それでも、今日もこの瞬間、彼らはデマを流し続けるのです。それはおそらく、自らが掲げた「フクシマ滅亡」という妄想が叶う日まで決して止まる事はないのでしょう。
彼らは世の中の情報がどれだけアップデートされても、未だに「フクシマは危険だ」と主張し続けるしかないのです。なぜなら、謝罪もしなければ、訂正も出来ないからです。それをしてしまえば、今まで吐いた全てのデマに責任を取らねばならなくなるから、それを否定するためにデマを流し続ける事しか出来ないのです。
だからこそ、数は少なくなっても未だにデマが完全に止まらないのでしょう。