ちくわブログ

のらりくらりのちくわさんです。

アニメ「けものフレンズ」二期、たつき監督降板騒動について。

  まあ要するにけもフレ二期アニメはヤオヨロズではなく別のアニメ製作会社が作ります」っつーそれだけの話だと思うんだけども、そもそもそのブームに火を点けたのは誰のおかげなのか、盛り上がったのは何が原因なのかを全く理解せず、権利者が便乗して横から全部なぎ倒していくスタイルは、日本のメディアミックスあるあるというか、悪癖の一つじゃないかと思う。

 ぶっちゃけ、ヤオヨロズ版アニメ「けものフレンズ(以下、けもフレ一期)」はあくまでも「けものフレンズプロジェクト」というIPコンテンツ(二次的著作物の一つ)に過ぎず、また同プロジェクトが角川の出資で成立している以上、ヤオヨロズがそれに待ったをかけられる余地は全くないので、気の毒と云えば気の毒。

 しかし問題は先にも論じた通り、「けもフレ一期」を盛り上げたのはヤオヨロズの手腕であって、それはけものフレンズプロジェクト」を原作としたIPコンテンツの成功ではあっても、けものフレンズプロジェクト」というIP自体の成功とは云えないんだよね。実際、先行してソシャゲ化されていたネクソン版は短期間でサービス終了しており、漫画版も長く続かず、唯一社会現象にまで達したのが「けもフレ一期」なワケで。

 角川経営部はそれをけものフレンズプロジェクト」の成功と看做したワケだが、現実的にはけもフレ一期」の成功でしかなく、それに気付いた上でヤオヨロズを二期から外したのなら相変わらずのクソっぷりだし、気付かずに外したのならもっとどうしようもないよね。

 

 ここからは完全に邪推だけど、「けもフレ二期」はサンライズ製作で、ケロロ製作班が担当する吉崎観音先生臭を全面に押し出したアニメになるんじゃないかなと思ってる。実際、サンライズ製作のアニメ版「ケロロ軍曹」は大ヒットを飛ばし、資本先のバンダイの主力商品ガンプラにも多大な影響を与えたくらいだから、「けものフレンズ」というコンテンツを社会現象にまで押し上げたヤオヨロズを外すとなるとそれを超えるアニメ製作会社を持ってくるしかないワケだが、そうなると色々なしがらみや関係から察するに、サンライズ以外はちょっと考えつかないかな、と。

 オレは「けもフレ一期」本放送第一話で即切りし、最終回後の評判を受けて新たに見て、自分の審美眼のなさを反省したにわかだからそれほど大きな反発心はないし、仮に「けもフレ二期」が面白ければそれはそれこれはこれで評価すると思うけど、「けもフレ一期」本放送当時から支えてきたファンにとっては、どちらに転んでも色んな意味で辛いだろうね。

 そも、もしオレが角川の経営陣なら、仮にヤオヨロズ以外の「けもフレ」アニメを作るとしても、「ヤオヨロズ版二期」も継続して作らせるけどね。予算がないなら五分のショートアニメでもいいワケだし、それでも何とかなるポテンシャルを持ってるのが「けもフレ一期」なのは、放送終了後にたつき監督が作成した12.1話や、その他JRA日清との協賛アニメでも証明済みだし。もちろん、その結果如何で改めて長編の「ヤオヨロズ版三期」に着手しても問題ないワケで。

 

 とまれ、「けもフレ一期」ファンを完全に敵に回した状態で、一体角川は「けものフレンズプロジェクト」を今後どうしようと考えているのか、不安でもあり、楽しみでもあり。